父と任意後見契約ができて安心しました
相談したきっかけ
私の父は86歳で一人暮らしをしています。たまたま週刊誌で「独居高齢者には、身内の者がいても、行政・社会福祉協議会・地域包括支援センターが家庭裁判所にいって、見ず知らずの後見人をつけるケースが多発しており、トラブルも増えている」という記事を目にしました。私は父のことが心配になり、こうならないようにするにはどうしたらいいのかと思って、後見の杜に相談しました。
母の死後、父は一人暮らしです。父の願いは「死ぬまで自宅で暮らすこと」ですが、年相応の物忘れはあるし何かと心配なので、私は週に3日は父を訪ねて、頑張って生活している姿を見守ってきました。あるとき週刊誌で、独居高齢者には行政が勝手に手続きをして弁護士や司法書士の後見人をつけてしまうという記事を見ました。しかも本人の承諾がなくても親族が反対しても、行政や裁判所の権力で後見人をつけることができると知って驚きました。弁護士などの後見人は報酬が高いと聞くし横領事件の記事とか見ると、父も同じ目に遭うかもしれないと急に心配になりました。権力で勝手に後見人をつけられるなんてゾッとします。父だって望んでいません。とはいえ父はどんどん体力が衰えて認知症になるかもしれません。すぐ一緒に暮らすことは難しいし、何か手立てはないものかと数か月悩みましたが、結局どうしていいかわかりませんでした。思いきって後見の杜に相談しました。
後見の杜の「相談対応」を受けた感想
わかりやすい説明と早い対応で、ずっと心配していたことが相談から半月後には不安を解消できました。
後見には家庭裁判所が決めるものだけでなく任意後見という方法があり、私と父で任意後見契約契約を結ぶのがよいとアドバイスしていただきました。将来私が父の後見人になるという約束で、これをしておけば万一行政が介入してきても勝手に後見人をつけられずに済むとわかりました。まずは方針がみえて安心しました。父に説明するのはちょっと大変でしたが、わかりやすく説明していただいて手続きの段取りもすべて調えていただき、契約まで順調に運びました。父は公証役場で公証人に聞かれたことにはっきりと答えていました。とかく行政は、高齢になると認知症になって必ず後見人が必要かのように言っていますが、父はまだちゃんと意思表示ができる点に目を向けてもらえたことも嬉しかったです。
最近のお悩みの傾向について
解説:一般社団法人「後見の杜」宮内康二代表
家族に弁護士等の後見人がついている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家族の反対を押し切って自治体が強引に後見人を付ける手続きをした
- 家裁やリーガルサポートに後見人の文句をいっても取り扱わない
- 後見制度そのものから離れる方法はないのか
ご自分が家族の後見人をされている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家庭裁判所から後見制度支援信託か監督人を選べといわれ当惑している
- 監督人から不当に文句を言われ、高額な報酬を請求されて困る
- 財産管理をする後見人がつき被後見人の通帳を出せとせがんでくる
後見人をつけるかご検討中の方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 後見人って大丈夫なの?
- 後見制度以外の方法はないの?
- 家族が後見人になるにはどうしたらいいの?
私たちは、後見される側やそのご家族の立場にたって、
一つ一つの後見事例の適切な運用をサポートします。
複雑な後見制度を紐解き、その運用を改善・向上していきましょう。