弟の後見人を母と交代しました
相談したきっかけ
私(50代)には精神障害の弟がいます。母が後見人を務めてきましたが高齢につき、私に代わってほしいと言ってきました。家裁に相談したら「あなたではなく弁護士の先生が後見人になるかも」と言われ悩んでいたところ、後見の杜を雑誌で見つけ、早速相談してみました。
障害者自立支援法が施行された平成18年、弟がお世話になっておる施設から後見制度を使うよう言われました。今思えば半ば強制的で、言われるがまま、母を後見人候補者として私が申立をしました。
母が米寿を迎え、私に後見人を代わってほしいと言ってきました。『それはそうだな』と考え、家裁に行ったら、「お母さんの辞任は認められるかもしれないが、あなたが後見人になるとは限らない」「弟さんの財産からするとたぶん弁護士の先生がつくと思う」と言われて愕然としました。
弟のことをよく知る家族が後見人になれずに、なぜ他人が後見人になるのでしょうか。必要なのは、弟が社会参加できるように考え実行してくれる人です。単に年金を受け取ったり施設に支払いをしたりするだけと思っているのら、なおのこと弁護士である必要はないと思いました。
後見の杜の「相談対応」を受けた感想
私が後見人に選任されて母と交代できました
後見の杜に相談したら「普通に考えてあなたが後見人になるのがベストですね」と言われてホッとしました。後見人追加の申立書に、自分が後見人になったら弟のお金をどう管理しどう使うか、母が亡くなったときの弟との遺産分割をどうするか、弟に合った作業所をどう探して契約するか、具体的に書くようアドバイスを受けました。母、弟、施設の人と話し合い、後見プランを書いて、家裁に申立をして、面接でも自信をもって説明したところ、1週間後に母の辞任が認められ、私が後見人に選任されました!
後見の杜には「後見人の仕事でわからないことがあったらいつでも相談して」と言われ安心しています。母は私が後見人を引き継いだことで肩の荷が下りたようで、表情も穏やかになりました。今後は母の後見人になることのないよう母には元気でいてほしいと思います(笑)。
最近のお悩みの傾向について
解説:一般社団法人「後見の杜」宮内康二代表
家族に弁護士等の後見人がついている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家族の反対を押し切って自治体が強引に後見人を付ける手続きをした
- 家裁やリーガルサポートに後見人の文句をいっても取り扱わない
- 後見制度そのものから離れる方法はないのか
ご自分が家族の後見人をされている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家庭裁判所から後見制度支援信託か監督人を選べといわれ当惑している
- 監督人から不当に文句を言われ、高額な報酬を請求されて困る
- 財産管理をする後見人がつき被後見人の通帳を出せとせがんでくる
後見人をつけるかご検討中の方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 後見人って大丈夫なの?
- 後見制度以外の方法はないの?
- 家族が後見人になるにはどうしたらいいの?
私たちは、後見される側やそのご家族の立場にたって、
一つ一つの後見事例の適切な運用をサポートします。
複雑な後見制度を紐解き、その運用を改善・向上していきましょう。