家裁が私を「解任する」と言っていると監督人が言ってます
家裁は2円の報告違いで解任するのでしょうか?
私は、娘の後見人をやっています。監督人は3年ほど前に就きました。
今年の事務報告の際、事務報告を書いた時点と、それを監督人に提出した時点の間に、娘の口座に2円の利息が付きました。それが違うだけなのか、「家裁があなたを解任するかもしれない」「次の後見人は私になるかもしれない」「私以外の専門職が就くこともある」と書面で伝えてきました。
これまで5年、何の問題もなく後見人を務め、今回もその2円くらいしか心当たりはありません。それくらいのことで家裁は私を解任するのでしょうか?監督人が後見人にスライドすることはあるのでしょうか?
家裁は、それくらいのことでは解任しません
家裁は、それくらいのことで、解任しません。
家裁は、それくらいのことで、監督人を後見人にスライドさせません。
最近増えている監督人からの書面内容ですね。その書面を家裁に送るなり持参するなりして、
・解任するかもしれないのか?
・解任するならその理由は何か?
聞いてみてください。監督人が家裁を使ってあなたを威圧しているだけかもしれません。監督人より後見人の方が報酬が高いからお金狙いかもしれません。一介の監督人が、家裁の方針や家裁が決める審判結果をあなたに伝えること自体、常識的におかしいでしょう。家裁が「そんなこと言ってませんよ」とうことであれば、家裁から監督人に厳重注意するよう求めてください。その求め方としては「監督処分の申立て」か「解任請求」してください。「上申」では弱すぎるので、このいずれかで是正してください。
最近のお悩みの傾向について
解説:一般社団法人「後見の杜」宮内康二代表
家族に弁護士等の後見人がついている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家族の反対を押し切って自治体が強引に後見人を付ける手続きをした
- 家裁やリーガルサポートに後見人の文句をいっても取り扱わない
- 後見制度そのものから離れる方法はないのか
ご自分が家族の後見人をされている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家庭裁判所から後見制度支援信託か監督人を選べといわれ当惑している
- 監督人から不当に文句を言われ、高額な報酬を請求されて困る
- 財産管理をする後見人がつき被後見人の通帳を出せとせがんでくる
後見人をつけるかご検討中の方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 後見人って大丈夫なの?
- 後見制度以外の方法はないの?
- 家族が後見人になるにはどうしたらいいの?
私たちは、後見される側やそのご家族の立場にたって、
一つ一つの後見事例の適切な運用をサポートします。
複雑な後見制度を紐解き、その運用を改善・向上していきましょう。