裁判所から保佐人を降りるようにと
強要されました!
相談したきっかけ
私は甥(亡妹の子)の保佐人を13年間やっています。2年前に本人の財産が高額だからという理由で司法書士の監督人がつきました。監督人とは本人の不動産管理をめぐって意見が真っ向対立していたところ、突然家庭裁判所に呼び出されて4時間も聴取された挙句に「辞任しなさい」と迫られました。監督人と家裁は繋がっているのか、双方からギリギリ迫られて身も心もぼろぼろでした。たまたま娘がインターネットで後見の杜を見つけてくれたので相談しました。
甥には精神障害があります。私の妹は亡くなるときに自分の息子を私に託しました。甥は施設や病院を転々とし、私はその対応や見舞いを懸命にやってきました。13年前からは保佐人を務めています。甥は親から相続した不動産を持っていて、いずれ退院したら住めるようにと管理してきました。ところが監督人は就任した当初から甥に家は不要と決めつけて「そんなものは自治体に言えばすぐ取り壊してくれる」「(本人は)どうせ、その家に戻れないんでしょう」と発言し、その乱暴さに人間性を疑いました。私が反対したら「追って裁判所の沙汰がある」「あなたは保佐人を辞めさせられる」と脅迫的に言われました。ほどなく家裁に呼び出されて、4時間にわたり私が保佐人として不適格であると延々聞かされてた挙句に辞任するよう強く迫られました。話の筋から、私が甥の不動産を売ることに反対しているため、監督人と申し合わせて売却する方向に運ぼうとしているようでした。司法書士はまるで不動産屋です。それに加担する家裁も理解できません。非常に不服でしたが、ストレスで夜も眠れず、体力的精神的に参って「辞任しようか」と気弱になっていました。もちろん亡き妹に託された以上保佐人としてやり続けなければならないという気持ちはありましたが、くじけそうでした。
後見の杜の「相談対応」を受けた感想
後見の杜に出会うことができてやっと眠れるようになりました。
後見の杜の宮内さんが、事の経緯と私の気持ちをじっくりと聞いてくださいました。監督人や家裁への不平不満もさんざん言わせていただきましたが、宮内さんは私の言うことに単に同調するのでなく、私が保佐人としてどうあるべきかを教えてくださいました。あくまで中立的なスタンスの方という印象でした。これからできる手続きを教えていただいて、「甥御さんのために頑張るべきでは?」と背中を押され、確かにそうだ、辞任なんてしない!と心を強く持つことができました。やっと道が見えた気がしてその日は久しぶりにゆっくり眠れました。
最近テレビや週刊誌でも取り上げられたようですが、後見の世界は家裁と専門職に都合よく動かされている実態を見たようでつくづく怖いと思いました。これからも家裁と監督人とは付き合わなければなりません。最終の着地点がどうなるかはわかりませんが、一方的に追い込まれるだけにならずに乗り越えたことは今後の支えになると思います。心から、ありがとうございます。
最近のお悩みの傾向について
解説:一般社団法人「後見の杜」宮内康二代表
家族に弁護士等の後見人がついている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家族の反対を押し切って自治体が強引に後見人を付ける手続きをした
- 家裁やリーガルサポートに後見人の文句をいっても取り扱わない
- 後見制度そのものから離れる方法はないのか
ご自分が家族の後見人をされている方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 家庭裁判所から後見制度支援信託か監督人を選べといわれ当惑している
- 監督人から不当に文句を言われ、高額な報酬を請求されて困る
- 財産管理をする後見人がつき被後見人の通帳を出せとせがんでくる
後見人をつけるかご検討中の方からのお悩みの内容で多いのが次の3つです。
- 後見人って大丈夫なの?
- 後見制度以外の方法はないの?
- 家族が後見人になるにはどうしたらいいの?
私たちは、後見される側やそのご家族の立場にたって、
一つ一つの後見事例の適切な運用をサポートします。
複雑な後見制度を紐解き、その運用を改善・向上していきましょう。