2018.08.10
後見は女性問題
後見は女性問題です。
後見は女性問題です。なぜなら、
・後見人の多くが女性
・後見される人の多くも女性
・後見担当の裁判官の多くが女性
だからです。
相談される方の9割もまた女性です。
『主人の母が…』
『実家の母が…』
『実は主人が…』
『障害をもつ子が…』
というように、嫁として、娘として、妻として、母としての相談が圧倒的。家を見て人を見ているからこそ気になるのでしょう。
結構あるのが、
『妹が…』
『夫の兄弟姉妹が…』
というように、兄弟姉妹の争いや小姑がらみのトラブル話。こうなると認知症の老親のことは二の次。『そもそも云々』と愚痴が多い(苦笑)。これもまた現実ですね。
残念だなと思うのが、弁護士さんに相談したことで火に油状態になっていることが多いこと。
残念だなと思うのが、弁護士さんに相談したことで火に油状態になっていることが多いこと。例えば、
「私(相談者)は弁護士を立てていませんが、母の後見人が弁護士Aで、兄が弁護士Bを立て、弟も弁護士Cを立て、母の後見人が弁護士Dを使って、裁判になっています」というケースも珍しくない。
こうなると裁判ラッシュ!合理性より感情。男の方が感情的になるような気がします。
天国のお父さんや認知症のお母さんは現状をどう思っているんでしょう?と言わざるを得ませんから、私はそう伝えるようにしています。それで裁判をやめるなど静かになることもたまにはあります。
結構静かになるのが、残った老母(被後見人)が亡くなったとき。後見は終わりですが、その後、遺産分割の争いに移行。もはや勝者など存在しないのにまだやるか。
家裁や地裁の女性裁判官は結構クール。
家裁や地裁の女性裁判官は結構クール。本質や人間性を追究するより前例に習って処理する印象を受けることが、正直少なくありません。
老若男女で、日本の後見、良くしていきたいものです。